〜50代から始めた“ととのう”習慣〜
趣味の卓球や資産運用のほかに、何かもうひとつ、新しいことを始めたい——。
そんな思いから、興味を持ち始めたのが「サウナ」でした。
“ととのう”ってなんだろう?という好奇心と、何かのきっかけになればなと。
最初はブームに乗っただけでしたが、気がつけばそれが習慣になり、心と生活のリズムを整える大切な時間に変わっていました。
今では、週に1〜2回のサウナがすっかりルーティーンに。
ガッツリ汗を流し、キンキンの水風呂に浸かり、そして心が開放される——。
まさに「心のリセットボタン」。
今日は、そんなサウナとの出会いと、“ととのう”習慣について、僕なりの視点で振り返ってみたいと思います。
「ととのう」ってなんだ?——僕がサウナを始めた理由
筋トレやブログを始める前、僕は趣味といえば卓球と資産運用くらい。
それなりに充実していたけれど、なんとなく「もう一つ、没頭できるものがあればな」と思っていました。
そんな頃、よく目にしていたのが「サウナでととのった」というあの言葉。
正直、最初はよくわかりませんでした。
「ととのうって何?何がそんなにいいの?」と、半信半疑。
でも気になって調べてみると、サウナ→水風呂→外気浴の流れの中で、心と体がリセットされる感覚があるらしい。
当時、ちょうど投資が思うようにいかず、ちょっとした焦りや不安を感じていた時期でもありました。
何かきっかけになるかもしれない。気分転換にもなるかもしれない。
そんな気持ちで、僕はサウナに足を運びはじめました。
最初は地元の銭湯やスーパー銭湯をめぐりながら、「ああ〜、こういうことか〜」と少しずつ“ととのう”感覚をつかんでいきました。
何度か通っていくなかで、あの熱さと冷たさを往復する心地よさは、クセになっていったのです。
いろいろ試して落ち着いた、僕の“ととのい場所”
サウナを始めたばかりの頃は、地元の銭湯やスーパー銭湯、ジムなど、いろんな施設を渡り歩いてみました。
「あそこは水風呂がいいらしい」「ここは外気浴が気持ちいい」などのネットの情報を頼りに、車で遠出してみたり。
それはそれで楽しかったけれど、特に銭湯系は休日の混雑ぶりがすごかったです。
「せっかくリラックスしたいのに、逆に気を遣うな…」と感じることもありました。
最終的に落ち着いたのが、自宅から自転車で通える最寄りのジム。
サウナ・水風呂・ととのいイスという最低限の設備が揃っていて、休日も混んでいない。
最近筋トレを始めたのですが、トレーニング後にそのまま入れるのも良くて、今ではこの流れが完全に自分の習慣として定着しています。
サウナ8分→水風呂2分→ととのいイスで休憩5分。これを3セット。
外気浴がないのがちょっと残念ですが、それでも十分に心と体が整っていく感覚があります。
スーパー銭湯のような完璧な場所ではないけれど、“身近で無理なく続けられる場所”。
ここが、自分にとっての“ととのい場所”になりました。
“ととのう”感覚とは何か——サウナの不思議な快感
サウナの魅力は、なんといっても“ととのう”感覚にあると思います。
とはいえ、それがどんなものなのか、最初はよくわかりませんでした。
サウナ室では、熱さにじっと耐えながら、無心で目を閉じ、集中していることが多いです。
全身がカーッと温まり、汗がどんどん噴き出してくるあの感じ。
時計を見て「そろそろかな」と立ち上がり、水風呂へザブン。
冷た〜い水に一気に体を沈める。
毎回「あぁ〜っ!」と思わず声がもれ出る瞬間です。
熱くほてったカラダが一瞬で引き締まる。
水風呂から上がると、なんとも言えない開放感に浸りながら、ととのいイスに腰を下ろして静かに呼吸を整える。
すると、徐々に心拍が落ち着いてきて、頭の中がスーッと空っぽになるような、不思議な感覚に包まれていきます。
僕にとって“ととのう”とは、興奮とリラックスが同時にやってくるような状態。
気持ちは落ち着いているのに、どこかスッと冴えているような。
言葉にするのが難しいけれど、「今、余計なものが何もない」という感覚に近いかもしれません。
ここでしか味わえない、至福の時間。
だからクセになるのだと思います。
サウナが暮らしにもたらした、静かな変化
サウナに通うようになって、いくつか変化を感じています。
特に実感しているのは、眠りの質の変化。
サウナに入った日の夜は、体がいい具合に疲れていて、スッと眠りに入れる。朝の目覚めも軽く感じます。
筋トレとセットにするようになってからは、疲労の回復にも効果があるように感じます。
筋トレ後の筋肉の張りがしっかりほぐれて、あの“ダルい感じ”も軽減されますね。
トレーニングの“最後の仕上げ”として、サウナが効いているように思います。
また、心の面でも変化がありました。
たとえば、仕事がうまくいかなかったときや、投資で気持ちがざわついたとき。
以前なら、そのモヤモヤを引きずってしまうこともありましたが、サウナに入ると不思議とリセットされる感覚があります。
サウナに入って、心を無にする。
水風呂に沈みながら「まぁ、しょうがねぇ〜か」と思える。
ととのいイスで目を閉じて、「なんとかなるか〜」と思える。
たったそれだけのことですが、その“切り替え”があるのとないのとでは、その後の過ごし方がまるで違ってきます。
サウナは、ただ汗をかくだけの場所ではなく、心と生活のリズムを整える“装置”のような存在。
そう感じるようになったのは、ここ最近のことかもしれません。
“ひとり時間”としてのサウナの大切さ
サウナに通うことは(最近は、筋トレとセットですが)、今では僕にとっての大切な“ひとり時間”になっています。
「ちょっとジム行ってくるね〜」とだけ家族に伝えて、あとは誰にも気を遣わずに過ごす時間。
会話もなく、スマホも見ないで、ただ静かに自分と向き合うためのひとときです。
年齢を重ねるごとに、こうした「誰にも干渉されない時間」のありがたみが身にしみてきます。
若い頃はあまり意識しなかったけれど、家族もいる今では「ひとりになれる時間」は、とても貴重ですね。
そのあたりは、家族も理解してくれているようです……たぶん(笑)。
そんな家族とのちょうどいい距離感の中で、自分だけの時間を持てているのが、このサウナ習慣の良さだと思います。
おわりに 〜暮らしを「ととのえる」時間として〜
サウナに通うようになって約5年。
気がつけば、すっかり暮らしの一部になっていました。
筋トレとセットで通うようになった今では、「整う」という感覚が、体だけでなく、心や暮らし全体にまで広がっているように思います。
50代にもなると、新しいことを始めるのにちょっと腰が重くなることもありますよね。
でもサウナは、一人で始められて、ハードルが高くない。
ルールやマナーはネットでひと通り調べて、周りの人をマネすることで、僕も最初はなんとかなりました。
サウナは、ただ汗をかいてスッキリするだけの時間ではありません。
一人きりになって、自分と向き合い、頭と心を整理するための“静かな時間”です。
だからこそ、僕にとってサウナは、「暮らしをととのえる」ための、大切な習慣になりました。
もし今、なにかモヤモヤしていたり、リズムが崩れていたりするなら、
そんなときこそ、サウナに入ってみるのもいいかもしれません。
暮らしをととのえるための選択肢のひとつとして、ぜひ、ゆるく取り入れてみてはどうでしょうか。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。