〜捨てられなかったモノを手放して、得られたもの〜
部屋のどこかに“物置き化”したスペースはありませんか?
いつか使うかも…と取っておいたモノ、もう使わないけど捨てる決心がつかないモノ。
気づけば、そんな“未練のかたまり”が一部屋を埋め尽くしていました。
息子の中学進学をきっかけに、その部屋を子供部屋へと変えるプロジェクトが始まりました。
この一歩が、想像以上に暮らしと心を整えることにつながったのです。
今回は、実際にわが家で行った不用品の処分と、その中で得られた気づきについてまとめてみました。
「本当は捨てたいんだけど、捨てられない…」そんな方の背中を、少しでも押せたらうれしいです。
不用品の山と向き合う、ひとつのきっかけ
息子の中学進学をきっかけに、これまで“物置部屋”と化していた一室を、子供部屋にすることになりました。
でも、これはただの模様替えではありません。
部屋の片隅に積み重なっていた「使っていないけど、なんとなく残していたモノたち」と向き合う絶好のタイミングでもありましたね。
そこで思い切って、不用品の温床となっていた大型のスチールラックの処分を決意。
不用品を処分しなければいけない状況を、無理やり作ったんですね。
空間の圧迫感が消え、視界も一気に開けました。
“捨てるもの、売るもの”を見極めたら、手放しやすくなった
不用品を処分するとなると、つい「全部捨てなきゃ」と思いがちですが、そうでもありません。
今回は、“これは売れるかも”という視点も入れて考えたことで、手放しやすくなりました。
たとえば、壊れていた扇風機や鍵盤ハーモニカは粗大ゴミに。
使っていないフードプロセッサーや、ホコリをかぶった子どものおもちゃは、不燃ゴミとして処分しました。
こうした、もう完全に役目を終えたものは、迷わず手放せました。
一方で、読まなくなった雑誌や子どもの本はメルカリで販売。
雑誌は、定期購読モノ3年分・36冊をまとめて出品したところ、6,000円で売れました。
さらに、20年ほど前に購入し、長らく使っていなかったオメガの時計も、思い切って出品。
こちらはなんと18万円で売却できました。
現金化できた、という金銭的なメリットはもちろんありました。
それ以上に、「誰かが必要として使ってくれるなら」という気持ちも、手放すモチベーションになったと思います。
ただ捨てるだけでは得られない、“納得感”や“満足感”が、そこにはありました。
手放して気づいた、ちょっといい変化
モノを手放していく中で、部屋の見た目だけじゃなく、気持ちの面でも変化がありました。
まず、なんとも言えない爽快感。
「ずっと気になってたんだよな…」という引っ掛かりが取れて、スッと落ち着く感覚。
それともうひとつ。モノを買うときに、ちょっと慎重になれるんです。
単なる“安さ”や“お得感”に惑わされず、「これ、本当に必要かな?」と立ち止まるように。
手放すって、持ち物だけじゃなく“買い方”まで整えてくれるんですね。
ちなみに、家具の配置をあれこれ考えたり、収納を工夫したりするのも楽しくて、終わった後はすごく達成感もありましたね。
「捨てられない…」という気持ちも、自然なもの
もちろん、すぐに手放せなかったモノもありました。
スチールラックも、オメガの時計も、正直迷いました。「あ〜惜しいな〜」と。
でも、「モノの価値」だけではなく「自分にとって本当に必要なものか?」で考えたら、思い切って決断ができたように思います。
片付けや処分が苦手な方も、無理に完璧を目指す必要はないと思います。
かえって続けるのがしんどくなってしまいますよね。
小さく始めて、少しずつ“心地よさ”を感じる経験を重ねていけばいいのではないでしょうか。
わが家の娘も、昔は片付けが苦手で足の踏み場もないほどでした。
でも、高校生になった今は、自分で部屋を整えるようになってきました。
きっかけって、きっと人それぞれあるんですよね。
おわりに 〜「減らすこと」が整えることにつながる〜
要らないモノを手放すと、暮らしも心も整っていきます。
探し物が減り、無駄な買い物が減り、そして、いつもの部屋なのに今までより落ち着くようになりますね。
今回の子供部屋づくりは、多くのものを手放すよい機会でした。
ただそれだけでなく、“自分の暮らし方のアップデート”にもなったように思います。
「捨てたいけど、捨てられない…」と迷っている方の、何かのきっかけになればうれしいです。
そんなふうに、誰かの暮らしにも小さな“整い”が訪れるといいですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。