天然石けんの洗濯って、ちょっとハードルが高いですよね。
わが家では、長年石けんを使った洗濯を続けています。
手軽な化学合成洗剤に比べて、どうしても手間がかかります。
溶けにくい、石けんカスが出る、事前に溶かすのがめんどくさい……などなど。
躊躇されている方、試してみたけど断念した方も多いのではないでしょうか。
結論:
①石けんを投入する
②洗濯物を投入する
③洗濯機を回す
この3ステップでOK!
工夫を重ねてたどり着いた、“ラクに続ける工夫”と“最適解”を、ご紹介したいと思います。
石けん洗濯に興味がある方の参考になれば、うれしいです。
わが家が石けん洗濯を選んだ理由
天然石けんを使った洗濯を始めたきっかけは、妻と息子の肌が敏感だったことにあります。
以前は、「肌に優しそうな合成洗剤」を選んで使っていた時期もありました。
息子がまだ幼かったころに、思い切って石けんに切り替えます。
気にはなってたけど、“面倒で難しそう”ということで先送りしてました。
まずはやってみて考えようーー
ようやく踏み切れました。
(ちなみに、洗濯は平日が妻、休日は僕が担当しています)
洗濯に限らず、わが家では食器洗いやお風呂、トイレ、洗面所などに石けんや重曹、クエン酸といったナチュラルなものを使っています。
妻自身が環境への関心を持っていたこともあり、ごく自然な流れでした。
もちろん、単に石けんに切り替えればすむ話ではない……
試行錯誤を経て、今のやり方にたどりつきました。
石けんで洗濯をするときに困ること
石けんで洗濯を始めるにあたり、ネットや動画などでやり方を調べてみました。
先輩たちのさまざまな苦労や工夫が、とても参考になりました。
それらも踏まえ、わが家でも直面してた困りごとを挙げてみます。
① 石けん(粉)が溶け残る
溶けにくいので、しっかり溶かす必要があります。
洗濯後に“だま”が残ることもあります。
一般的には、事前に溶かしておくひと手間が必要です。
② 粉が飛ぶ
スプーンですくって洗濯機に入れる際に、粉が舞います。
場合によっては……むせます(笑)。
③ 石けんカスが残る
白い粉状のカスが衣類に残ることがあります。特に黒い服には大敵。
石けんの量を適正にし、多めの水でしっかりすすぐ必要があります。
④ たくさんの水を使う
石けんを溶かしきる、石けんカスを防ぐためには、
洗濯物の量に対して多めの水が必要になります。
⑤ 洗濯時間がちょっと長くなる
ためすすぎで2回以上必要。合成洗剤の時短コースに比べ時間がかかります。
また、1回の洗濯物の量が少なめになる分、洗濯回数が増えることもあります。
ちょっとへこみますね(笑)。
実際④と⑤については、石けんを使う以上、妥協するしかありません……
一方で、①〜③については工夫で対処できます!
次の章でくわしくご紹介しますね。
わが家の工夫と最適解はこれです
試行錯誤の末に見つけた、わが家の最適解。
“石けん洗濯をラクに続けるための工夫”をご紹介します。
ポイント①:石けんは、パルシステムの「やっぱり石けん!洗濯用粉石けん」

いろいろ試してみましたが、ほぼこれ一択です。
まず、しっかり溶ける。
他の商品は、基本的に洗濯の前に洗濯機の低水量で一度溶かす手間が必要です。
「やっぱり石けん!洗濯用粉石けん」は、事前に溶かす必要なし。
お湯も不要、冬でも水でOK!
おそらく唯一の商品です。
洗濯ものと一緒に入れても、溶け残りはありません。
(注:液体の石けんもありますが、粉せっけんと比べ大量に必要となります。
洗濯機で洗う場合、コスト的にも現実的ではないので対象にしていません)
次に、粉がまったく飛ばない。
粉が飛ばない加工がしてあり、これは本当にありがたい。むせません。
価格は1.2kg入りで700円強です。
この石けんを入手するのには、ちょっとだけ条件があります。
生協の宅配【パルシステム】の会員向けであること、首都圏中心に1都11県のみで展開していることです。
すごくいい商品なので、全国展開してほしいですね。
(エリア外の方、ごめんなさい🙇)
※「やっぱり石けん!洗濯用粉石けん」の概要はこちら👇です。

※「パルシステム」の概要はこちら👇です。

ポイント②:柔軟剤として、クエン酸を自動投入

石けんカスの防止には、クエン酸も有効です。
アルカリ性の残留石けん成分を中和してくれます。
100円ショップで買ったものを一袋(100g程度と思います)、1Lのポットに溶かす。
洗濯機の柔軟剤タンクに貯めて、自動投入させています。
クエン酸は衣類等をふんわりさせる効果もあるようですね。
余談ですが、クエン酸を使っていると、洗濯槽に「わかめ」が発生しませんよ。
中和の効果のようです。
ポイント③:洗濯機は、「AQUA 」の14kgタイプ
現在の洗濯機は5年前に購入したものです。
当時販売していた家庭向けの縦型で、一番大きい(=14kg)サイズです。
石けんカス防止のため、とにかく水量(最大96L)を重視。
あとは、柔軟剤のタンク&自動投入機能があること。
搬入の業者さんには「この洗濯機、でかいね!」と驚かれました。
(注:わが家は建売住宅ですが、問題なく入りました)
4人家族用には見えなかったようです(笑)
たっぷりの水ですすぎができます。
(洗濯機は大きいほうが理想ですが、
各ご家庭の洗濯機の容量に合わせ、洗濯物の量でご調整ください)
※最新の機種はこちら👇です。
ポイント④:石けん洗濯のやり方3ステップ
洗濯1回分の最大量を例に、極力手間を省いたリアルな洗濯の手順をご紹介します。
事前に石けんを溶かす必要のない、3ステップです!
① 洗濯機に石けんを投入
洗剤スプーン2杯分を、洗濯物を入れる前にパラパラと投入します。
先に投入することで、パルセーターが効率的に石けんを溶かしてくれます。
(注:石けんの説明書きには、洗濯物を投入後に上から振りかけるよう記載されています。
どちらでも大丈夫ですが、上記のやり方の方が石けんが早く溶けるようです)
② 洗濯物を投入
洗濯かごに軽く2杯分を上限に、投入します。
ふわっと入れて洗濯槽のおよそ7割くらいの高さになります。普通よりおそらく少めですね。
これ以上つめこむと、すすぎが弱くなって石けんカスが出ます。
(もし石けんカスが出るなら、まだ洗濯物の量が多いです。減らしてみてください)
③ 洗濯機を設定&スタート
「念入り」モード、水量「最大の96L」、洗濯「7分」、すすぎ「2回」、脱水「5分」としてスタート。
ためすすぎ2回は必須です。AQUAでは「念入り」モードで行うことができます。
この設定をメモリできないのがちょっと残念。毎回設定しています。
クエン酸はすすぎの2回目に自動投入されます。お任せです。
下記👇は、水量と洗濯物の量、石けんの量の目安です。
各ご家庭の洗濯機の容量に合わせてご調整ください。
水量設定 | 洗濯ものの量 | 石けんの量 |
96L | 洗濯かごに軽く2杯 | スプーン2杯 |
75L | 洗濯かごに軽く1.5杯 | スプーン1.5杯 |
55L | 洗濯かごに軽く1杯 | スプーン1杯 |
比率はざっくり、
水:洗濯もの:石けん = 50L:かご1杯:スプーン1杯
あとは洗い上がりを待つだけ。1時間強ですね。
頑張ってここまで簡単にしました!
石けん洗濯の方法として、かなり極められたかなと思います。
天然の石けんで心地よい暮らしを
わが家の石けん洗濯のやり方、いかがでしたでしょうか。
手間暇の面だけみると、合成洗剤にかないません。
ですが、かなり簡素化できました。
石けんは、体にも環境にもとても優しいものです。
タオルや衣類の仕上がりも、とても自然で気持ちがいい。
ちょっとした暮らしの“心地よさ”につながっていると思います。
今回、石けん洗濯について、わが家なりの最適解をご紹介しました。
ぜひお試しください。
もっと良いやり方が見つかったら、また発信したいと思います。
みなさんの暮らしが、少しでも心地よいものになりますように。


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最後までご覧いただき、ありがとうございました。